兵 庫 県 で は 、 昭 和36年 よ り 、 当 時 の 科 学 技 術 庁 ( 現 ・ 文 部 科 学 省 ) か ら の 委 託 を 受 け 、 「 環 境 放 射 能 水 準 調 査 」 を 行 っ て い ま す 。 こ の 調 査 は 、 昭 和2 9年 の ビ キ ニ 環 礁 に お け る 米 国 の 核 爆 発 実 験 を 契 機 と し て 、 放 射 性 降 下 物 の 調 査 と し て 開 始 さ れ ま し た 。 そ の 後 、 米 国 、 ソ 連 、 中 国 等 の 大 気 圏 内 核 爆 発 実 験 、 昭 和61年 の 旧 ソ 連 の チ ェ ル ノ ブ イ リ 原 発 事 故 等 を 経 て 測 定 項 目 が 追 加 さ れ 、 現 在 で は 、 年 間 計 画 に よ り 、 表 に 示 す 調 査 を 行 っ て い ま す 。
平 成23年3月11日 に 発 生 し た 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に よ り 、 文 部 科 学 省 か ら 緊 急 時 に お け る 「 モ ニ タ リ ン グ 強 化 」 の 指 示 が あ り 、 現 在 で は 、 上 記 調 査 に 加 え 、 毎 日 、 ① 地 上 1m地 点 で の サ ー ベ イ メ ー タ に よ る 空 間 放 射 線 量 率 の 測 定 ( 図2) 、 ② 降 下 物(雨 水 お よ び 塵)お よ び ③ 上 水(蛇 口 水)中 の ガ ン マ 線 核 種 の 測 定 を 行 う ほ か 、 モ ニ タ リ ン グ ポ ス ト の 測 定 結 果 を 文 部 科 学 省 に 毎 日 報 告
し て い ま す 。 結 果 は 当 研 究 セ ン タ ー お よ び 文 部 科 学 省 の ホ ー ム ペ ー ジ で 公 開 さ れ て い ま す 。
( 健 康 科 学 部 吉 岡 直 樹 )
試 料 内 容 測 定 項 目 測 定 機 器
空 間 放 射 線 当 所 屋 上 の 放 射 線 量 を 連 続 測
定
空 間 放 射 線 量 率
( ガ ン マ 線 )
モ ニ タ リ ン グ ポ ス ト(図1 )
定 時 降 水 当 所 屋 上 に お い て 、 降 雨 毎 に
雨 水 を 採 取 し て 測 定
全 ベ ー タ 放 射 能
( ベ ー タ 線 )
低 バ ッ ク グ ラ ウ ン ド
放 射 能 自 動 測 定 装 置
大 気 浮 遊 じ ん 当 所 屋 上 の 大 気 中 の 塵 を ろ 紙
に 捕 集 し て 測 定
ガ ン マ 線 核 種
ゲ ル マ ニ ウ ム
半 導 体 検 出 器
( ガ ン マ 線 の エ ネ ル ギ ー
別 に 測 定 が 可 能 で あ り 、
ヨ ウ 素- 1 3 1、 セ シ ウ ム- 1 3 4、
1 3 7の 濃 度 を 個 別 に
定 量 で き る ) 降 下 物 当 所 屋 上 に お け る1ヶ 月 間 の 雨
水 お よ び 塵 を 測 定
上 水 ( 蛇 口 水 ) 当 所 の 水 道 水 を 測 定(年1回) 土 壌 県 内 の 土 壌 を 測 定 ( 年1回 ) 食 品 県 内 産 の 農 産 物 ( 精 米 、 ほ う れ
ん 草 、 大 根 、 牛 乳 ) 、 魚 介 類 等
を 測 定
平 成
23
年 8 月
第
4
号
兵 庫 県 立 健 康 生 活 科 学 研 究 所 健 康 科 学 研 究 セ ン タ ー
健 科 研 リ ポ ー ト
兵 庫 県 マ ス コ ッ ト は ば タ ン環 境 放 射 能 調 査
~ 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に か か る
放 射 能 調 査 を 行 っ て い ま す ~
表 環 境 放 射 能 水 準 調 査 に お け る 調 査 項 目 ( 年 間 )
図1 モニタリングポスト 図2 サーベイメータによる測定:地上1m
現在の と こ ろ 、 当研
究 セ ン タ ー に お け る 空 間
線 量 率 の 測 定 結 果 は 、
過去の 計測値の 範囲
内 と な っ て い ま す 。
健 科 研 リ ポ ー ト 第 4 号
大 腸 菌 は 、 健 康 なヒトの 腸 内 や 環 境 中 に 広 く 分 布 し ま す が 、 あ る 種 の 大 腸 菌 はヒトに 下 痢 や 腹 痛 な ど の 病 気 を 起 こ し ま す 。 こ の よ う な 胃 腸 炎 を 起 こ す 大 腸 菌 は 病 原 性 大 腸 菌 と 総 称 さ れ ま す 。
数 多 い 病 原 性 大 腸 菌 の 中 で も 、 腸 管 出 血 性 大 腸 菌(略 称 はEHEC)は 重 症 化 し て 死 亡 す る こ と が あ り 、 特 に 注 意 が 必 要 で す 。 こ のEHECは 、19 82年 に 米 国 で 発 生 し た ハ ン バ ー ガ ー に よ る 食 中 毒 で 、 患 者 か ら 大 腸 菌O(オ ー)157が 分 離 さ れ た こ と か ら 注 目 さ れ 、 現 在 は 世 界 中 で 感 染 者 や 患 者 が 発 生 し て い ま す 。
大 腸 菌 は 菌 の 表 面 の 膜 構 造 の 違 い(O抗 原)と 、 鞭 毛(H抗 原)の2種 類 を 組 み 合 わ せ た 血 清 型 で 分 類 し ま す 。 国 内 でEHECは 血 清 型O157:H7の 他 に 、O26:H-(マ イ ナ ス)やO111:H-な ど が 多 く 検 出 さ れ ま す 。
EHECは 感 染 し て も 症 状 が 現 れ な い こ と も あ り ま す が 、 通 常 は3~5日 の 潜 伏 期 間 を 経 て 、 激 し い 腹
痛 を と も な う 血 便 や 下 痢 が 起 き 、 さ ら に 溶 血 性 尿 毒 素 症 候 群(HUS)や 脳 症 へ と 重 症 化 す る こ と が あ り ま す 。 こ の 様 な 症 状 は 、 大 腸 菌 が 腸 内 で 増 殖 す る 時 に 産 生 す る ベ ロ 毒 素 が 原 因 で す 。
当 研 究 セ ン タ ー で は 、 県 内 で 分 離 さ れ たEHEC の 血 清 型 や ベ ロ 毒 素 の 型 別 試 験 に 加 え 、 パ ル ス
フ ィ ー ル ド ゲ ル 電 気 泳 動 (P F G E) やI S -プ リ ン ト 法 (I S :遺 伝 子 内 を 移 動 す る 短 いD N A) に よ る 遺 伝 子 解 析 を 行 っ て い ま す 。
P F G E解 析 は 大 腸 菌 の 全 遺 伝 子 を 制 限 酵 素 ( 遺 伝 子 を 切 る ハ サ ミ ) で 切 断 し 、 得 ら れ た 多 く の
遺 伝 子 断 片 を 電 気 泳 動 法 に よ っ て 大 き い 順 に 整 列 さ せ て 、 そ の パ タ ー ン を 比 較 す る 方 法 で す ( 図 3) 。 こ れ は 食 中 毒 な ど で 原 因 食 品 や 患 者 か ら 検 出 さ れ た 菌 株 間 の 解 析 に 広 く 用 い ら れ て お り 、 そ
の パ タ ー ン が 一 致 す る か 調 べ る こ と で 、 原 因 食 品 IS-プ リ ン ト 法 は 、 大 腸 菌O1 5 7の 遺 伝 子 の や 感 染 経 路 を 特 定 す る こ と が で き ま す 。 3 2カ 所 に 点 在 す る 特 定 の 短 いDNAをPCR法
(目 的 の 遺 伝 子 領 域 を 増 幅 す る 方 法)で 検 出
し 、 そ れ ぞ れ の 有 無 を 数 値 化 し て 菌 を 分 類 す る 方 法 で す ( 図4) 。 こ の 方 法 はPFGE法 と 同 様 に 疫 学 解 析 な ど に 利 用 さ れ ま す が 、 迅 速 性 や 簡 便 性 に 優 れ 、 さ ら に デ ー タ ベ ー ス 化 が 容 易 な こ と か ら 、 多 く の 菌 株 を 解 析 す る こ と が 出 来 ま す 。
こ の 様 な 方 法 を 用 い た 多 く の 解 析 結 果 は 健
康 福 祉 事 務 所 で の 感 染 源 や 感 染 経 路 の 究 明 に 利 用 さ れ 、 感 染 拡 大 の 防 止 や 予 防 に 役 立 て ら れ て い ま す 。
腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 と は ?
腸 管 出 血 性 大 腸 菌 の 検 査 法
図3 腸管出血性大腸菌のPFGEパターン
図4 IS-プリント法解析例
腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 に つ い て
パルスフ ィー ルドゲ ル電気泳動装置
健科研リポート第4号
平 成12年 ~22年 の 兵 庫 県 に お け る 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 報 告 数 ( 無 症 状 の 人 を 含 む ) は 図5に 示 す よ う に 、 年 間1 50人 ~200人 で 大 き な 変 動 は あ り ま せ ん 。
直 近5年 間 の 報 告 数 の 累 計 は886人 で す が 、 こ の う ち 症 状 の あ っ た の は622人 (70%) で 、 残 り の 264人 は 患 者 家 族 の 検 便 等 で 菌 が 検 出 さ れ た が
症 状 の な か っ た 人 で す 。 暑 い 季 節 の 発 生 が 多 く 、 7~9月 で 全 体 の 約50%、6~10月 で 全 体 の 約 75%の 報 告 が み ら れ ま す ( 図6) 。 年 齢 的 に は10歳
未 満 の 幼 児 が 多 く 全 体 の37%を 占 め 、2 0歳 未 満 で は 半 数 以 上 の52%を 占 め て い ま す ( 図7) 。
報 告 さ れ る 菌 の 血 清 型 はO157が 圧 倒 的 に 多 く
79% 、 次 い でO26が15% 、 そ の 他 の 血 清 型 は い
ず れ も1% 以 下 と な っ て い ま す 。 先 般 、 富 山 県 を 中 心 に 焼 肉 チ ェ ー ン 店 で 問 題 と な っ たO111は3人 か ら の み 検 出 さ れ て い ま す 。 又 、 ド イ ツ で 問 題 と な っ て い るO104は 検 出 さ れ て い ま せ ん ( 日 本 で は ま だ 検 出 さ れ た こ と が あ り ま せ ん ) 。
有 症 者 の3 .4%に 当 た る2 1人 がHUSを 起 こ し た こ と が 報 告 さ れ て い ま す 。 こ の 重 症 化 の 多 く (21人 中17人 ) は10歳 未 満 の 幼 児 で し た 。 重 症 化 し た 人 か ら 検 出 さ れ た 菌 の 血 清 型 は21人 中1 8人 が O157で 、 残 り の3人 は 血 清 型 不 明 で し た 。
腸 管 出 血 性 大 腸 菌 は 、 主 に 汚 染 し た 食 品 や 飲 料 水 な ど か ら 経 口 感 染 し ま す が 、 感 染 者 の 便 に よ っ て 直 接ヒトか らヒトへ も 感 染 し ま す 。 本 来EHECは 牛 な ど の 動 物 の 腸 内 を 住 み 家 と し て い る た め 、
ヒトへ の 感 染 源 と な る の は 牛 肉 や レ バ ー が 多 く 、 そ の 生 食 や 汚 染 食 肉 で 二 次 汚 染 し た 食 品 な ど に よ っ て 感 染 し ま す 。
こ の 菌 は 感 染 力 が 強 く 、100個 程 度 を 食 品 と 共 に 取 り 込 む と 発 症 す る と 言 わ れ て お り 、 特 に 幼 児 や 高 齢 者 あ る い は 体 力 が 低 下 し て い る 人 は 注 意 が 必 要 で す 。 た だ 、EHECは 汚 染 食 品 か ら の 感 染 が 主 体 で あ る た め 、 食 品 を 加 熱 す る こ と で 予 防 で き ま す 。 又 、 二 次 感 染 を 防 ぐ に は 、 ト イ レ の 消 毒 、 頻 繁 な 手 洗 い や 使 い 捨 て 手 袋 の 着 用 、 調 理 器 具 や 食 器 を 使 い 分 け る こ と な ど が 必 要 に な り ま す 。
通 常 の 治 療 は 整 腸 剤 な ど に よ る 下 痢 へ の 対 症 療 法 が 行 わ れ 、 抗 菌 剤 は 病 状 を 見 な が ら 慎 重 に 使 用 さ れ ま す 。 こ の た め 、EHEC 感 染 が 疑 わ れ る 場 合 は 、 市 販 の 下 痢 止 め 剤 な ど を 服 用 せ ず に 、 早 急 に 受 診 す る こ と が 大 切 で す 。
( 感 染 症 部 辻 英 高 、 齋 藤 悦 子 、 山 本 昭 夫 、 沖 典 男 、 近 平 雅 嗣
)
腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 の 予 防
兵 庫 県 に お け る 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 の 発 生 状
況
手 を
洗 お う ね 0
20 40 60 80 100 120 140 160 180
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 人
図6 月別報告数(H18~H22)
0 50 100 150 200 250 300
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
年 人
図5 年次別報告数
〈兵庫県における腸管出血性大腸菌感染症報告数〉
- 3 -
0 - 4 歳 5 - 9 歳 2 0 歳代
0% 20% 40% 60% 80% 100%
0 - 4 歳 5 - 9 歳 1 0 - 1 4 歳 1 5 - 1 9 歳 2 0 歳代 3 0 歳代 4 0 歳代 5 0 歳代 6 0 歳代 7 0 歳代 8 0 歳以上
健 科 研 リ ポ ー ト 第 4 号
2010/2011シ ー ズ ン の 県 内 の イ ン フ ル エ ン ザ
の 流 行 は 、1月 初 旬 に 流 行 入 り し た 後 、1月 下 旬 (2 011年 第4週 ) 、3月 中 旬 ( 第11週 ) 、4月 中 旬 ( 第1 6週 ) に ピ ー ク と な る 三 峰 性 の 例 年 に な い 流 行 パ タ ー ン を 示 し ま し た 。 当 研 究 セ ン タ ー が 行 っ た ウ イ ル ス 検 査 で は 、1月 の ピ ー ク は 新 型 イ ン フ ル エ ン ザ (A/H1N1) ウ イ ル ス 、3月 の ピ ー ク は A 香 港 型 ウ イ ル ス 、4月 の ピ ー ク は B 型 ウ イ ル ス が 多 く を 占 め て い ま し た 。 全 国 的 に も 同 様 の 流 行 パ タ ー ン が み ら れ 、 新 型 イ ン フ ル エ ン ザ (A/H1N1) は 他 の 季 節 性 イ ン フ ル エ ン ザ と 異
な る 大 き な 流 行 等 の 特 別 の 事 情 は 確 認 さ れ ま せ ん で し た 。
こ の よ う な 状 況 を 踏 ま え て 厚 生 労 働 省 は 、 本 年 4月 1日 以 降、新型 インフルエンザ (A/H1N1) を 「 イ ン フ ル エ ン ザ (H1N1) 200 9」 に 改 め 、 通 常 の 季 節 性 イ ン フ ル エ ン ザ と し て 取 り 扱 う 決 定 を し ま し た 。
「 新 型 」 で な く な っ て も 、 毎 年 繰 り 返 さ れ る 流 行 に 備 え て 、 一 人 ひ と り が イ ン フ ル エ ン ザ 対 策 を 行 っ て い く こ と が 大 切 で す 。
( 感 染 症 部 押 部 智 宏 ) セ ン タ ー 便 り
編 集 ・ 発 行 兵 庫 県 立 健 康 生 活 科 学 研 究 所 健 康 科 学 研 究 セ ン タ ー 危 機 管 理 部
〒652-0032 兵 庫 県 神 戸 市 兵 庫 区 荒 田 町 2 丁 目 1 番29号
TEL:078-511-6640 FAX:078-531-7080
URL http://www.hyogo-iphes.jp E-mail webmaster@hyogo-iphes.jp
~ 新 型 イ ン フ ル エ ン ザ ( A / H 1 N 1 ) は 、 季 節 性 の イ ン フ ル エ ン ザ に な り ま し た ~
H
Cl
Cl
Cl
C
=
C
分子量 131.4,比重 1.47
トリクロロエチレンの構造式
- 4 -
水 道 水 の ト リ ク ロ ロ エ チ レ ン の 基 準 が 強 化 さ れ ま し た
水 道 水 の 安 全 性 を 確 保 す る た め 、 厚 生 労 働 省 は 水 道 法 に よ り 、
水 質 基 準 項 目(50物 質)、 水 質 管 理 目 標 設 定 項 目(128物 質)、 要
検 討 項 目(44物 質)を 設 定 し 、 厳 し い 基 準 値 を 定 め て い ま す 。
ま た 、 こ れ ら の 基 準 値 は 最 新 の 毒 性 評 価 等 の 見 直 し に よ り 逐
次 改 定 さ れ て い ま す 。 具 体 例 と し て 、 基 準 項 目 の ト リ ク ロ ロ エ
チ レ ン ( 構 造 式 を 参 照 ) は 平 成23年4月1日 付 で 基 準 値 が0.0 3mg/L か ら0 .01mg/L に 強 化
さ れ ま し た 。 こ の 改 定 理 由 と し て 、 ト リ ク ロ ロ エ チ レ ン の 発 が ん 性 に 加 え て 揮 発 性 が 高
い た め に 飲 用 以 外 の 吸 入 と 経 皮 暴 露 を 考 慮 し た た め で す 。 ト リ ク ロ ロ エ チ レ ン の 用 途 は
機 械 ・ 電 子 部 品 の 脱 脂 洗 浄 剤 等 で す が 、比 重 が 高 い た め に(1.00以 上 )、土 壌 汚 染 が あ っ
た 場 合 に は 地 下 へ 浸 透 ・ 移 行 し 、 地 下 水 汚 染 が 長 期 間 続 く こ と に な り ま す 。
兵 庫 県 で は 将 来 に 亘 り 、 安 全 ・ 安 心 な 水 道 水
の 確 保 の た め 、 兵 庫 県 水 道 水 質 管 理 計 画 を 策 定
し て 監 視 地 点 の 水 道 原 水 及 び 浄 水 調 査 を 行 っ て
い ま す 。 図 8 は 過 去 3年 間 の 結 果 で 原 水 ( 井 戸
水 ) か ら 最 大 値 0 .004mg/Lが 検 出 さ れ て い ま す
が 、 新 基 準 値 と 比 べ て 問 題 の な い レ ベ ル で し た 。
今 後 も 水 道 水 の 安 全 性 確 保 の た め 、 水 質 監 視 に
努 め て ま い り ま す 。
( 健 康 科 学 部 川 元 達 彦 )
と ぴ っ く す
図8 過去3年間のトリクロロエチレンの原水中濃度
0 0.01 0.02 0.03
H20 H21 H22
原水中濃度(
m
g
/L
)
最大値 平均値
~ H 2 3 . 3 . 3 1
H 2 3 . 4 . 1 ~
〔浄水の基準値〕